建通新聞社
2011/11/15
【大阪】阪神高速 信濃橋渡り線/16年度完成目指し設計・工事へ
阪神高速道路会社は、16号大阪港線東行きから1号環状線北行きを直接接続する信濃橋渡り線(大阪市西区西本町付近)の整備に着手する。総事業費は約135億円。2016年度の完成に向け、用地買収、詳細設計、工事を順次実施していく。
施工部の延長は約1,680m。大阪港線部分に幅員2.75m、延長約800mの付加車線を拡幅により設置。これを通過した後には、信濃橋渡り線(1車線、幅員8m、延長約170m)を建設。環状線部分には幅員3.25m、延長710mの付加車線を拡幅により設置し、環状線北行きへとつなげる。
併せて信濃橋入り口を改築し、延長260mに渡り、幅員5.75mの入り口道路建設と幅員3.25mの付加車線設置を行う。
阪神高速の大阪港線東行きは現在、環状線北行きと信濃橋付近で交差はしているが、渡り線がないため、環状線北行きに移る場合は信濃線付近を直進し、時計回りで環状線の南側を走行する「環状線南半分迂回(うかい)ルート」を通過するか、一般街路を経由する必要がある。
こうした複雑な形状が交通の錯綜(さくそう)を生み、大阪港線の阿波座出口付近や、環状線の信濃橋付近での慢性的な交通渋滞につながっていることから、信濃橋渡り線の整備は長年の懸案となっていた。建設スケジュールについては、用地買収の進捗を見ながら具体化していく。