建通新聞社四国
2011/11/15
【徳島】梓でバックスタンド設計 鳴門陸上競技場
徳島県は、鳴門総合運動公園陸上競技場バックスタンド新築に伴う設計を梓設計大阪支社に委託し進めている。期間は2012年3月23日まで。また、先行して整備するバックスタンド観覧席等改修については、入札を一般競争で執行するため、11月中か12月の公告を予定している。
新築については、現在のバックスタンド部分(芝生席)に鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ約6400平方bを建設。内部には、1階両サイドにトレーニングルーム、2階に売店、トイレ、スタンド階となる3階には6250席程度の固定席を設け、大屋根(鉄骨造、膜構造)を設置する。工事は12年度を予定している。
観覧席等改修は、新築するバックスタンド前方に幅6b×5段×15箇所の立見席(約1125人分)を増設し、手摺り等を設置。また、メーンスタンド側にあるに審判更衣室にシャワー室、トイレ、洗面台を増設するほか、選手更衣室等にもブザーを取り付ける。設計はスバル設計(三好市)で進められている。
県では、東日本大震災を踏まえ、防災拠点施設である同施設の機能強化を図るため6月補正予算で事業費を計上。また、サッカーJ2徳島ヴォルティスがJ1昇格の可能性もあることから観客席の増設を行う。現在の収容能力は、芝スタンドを除き1万4341人。J1の基準では、1万5000人が義務付けられていることもあり、来季開幕までに立見席の工事を終え、J1基準に適合させる。
現在の陸上競技場の面積は3万2354平方b。収容人数は、メーンスタンド5081人、北サブスタンド4788人、南サブスタンド4472人、芝スタンド6100人。附属施設として1階に事務室、会議室、ロッカー室、倉庫、放送室、シャワー室、2階に研修合宿室、売店、3階に指令室、放送室などを設置。南サブスタンド側には電光掲示板がある。
所在地は鳴門市撫養町立岩字四枚。