建通新聞社(東京)
2011/11/14
【東京】 中央区が朝潮運河の歩行者専用橋の検討状況をまとめる
中央区は、朝潮運河に計画している歩行者専用橋の整備で、検討会が実施したアンケート結果に基づき、今後のスケジュールなどを取りまとめた。橋梁形状は、U型の形状案を基本として、2012年度に橋詰空間と接続道路の整備の詳細設計に着手、13年度以降工事に着手する計画だ。
歩行者専用橋は、月島川を挟んだ勝どき2丁目側、月島4町目側の2カ所から対岸の晴海1丁目に架設する。
変形X型とU型の橋梁形状2案のうち、行き止まり道路の解消など防災性の向上や、建物2階付近に架かるため、通行人からのプライバシーを確保するなど、直線形状(U型)の橋梁を望む声が多かった。また、交差部の橋脚が大きい変形X型は、景観への影響が懸念され、幅員の拡張など施工性も悪く、事業費コストが約13億2000万円(幅員4・5bで試算)と約3億円増加するため、U型の形状に決定した。
U型の整備案では、橋長は87b、最大勾配は4・3%で、勝どき側を先に整備するなどの段階的整備が可能だ。12年度に詳細設計に着手し、13年度に工事着手する。