建通新聞社(神奈川)
2011/11/11
【神奈川】相模原市 横山公園陸上競技場再活用で観客席を移設
相模原市が検討している横山公園陸上競技場再活用計画の基本的方針が分かった。北側にある観客席の南側への移設やナイター照明の設置が柱となる。12月にも素案を公表する考えで、パブリックコメントを実施後、2012年3月に方向性を示す。12年度に設計を委託し、13年度に工事を発注する。
基本的方針は、7日に最終会合を開いた再活用検討委員会(委員長=井上直子青山学院大学教授)の4回にわたる協議で決めた。
全体配置案は、北側のスタンド観客席を撤去し、トラック部分の全体を北側に移動させ、南側に観客席を新設する。観客席は現在の840人規模から縮小し、縦約3b×横128bで500人規模にする。西側には利用者が準備運動などができるようアップスペースを設置する。計画地のトラック全面には人工芝を張り、ラグビーやアメリカンフットボールなど地元クラブチームの練習拠点のほか、子どもから高齢者までが生涯スポーツとして多目的に利用できる仕様にする。
付帯施設配置案では、クラブハウスを改修か改築する。シャワー設備の温水が使用できず、ロッカーが小さく下駄箱程度のため、適正規模・機能を確保する。また、支柱高さ約10bのナイター照明8基をトラック周縁部に設置する。照度は1基当たり200ルクス程度とする。
基礎調査はアイ・アール・エス(東京都渋谷区)、再活用方針策定業務はアーバンデザインコンサルタント横浜事務所(横浜市神奈川区)が担当している。
所在地は中央区横山5ノ11ノ50の敷地1万3800平方b。現況は全天候型ウレタン舗装のフィールドトラックで1978年に開設した。