建通新聞社
2011/11/10
【大阪】大阪市港湾局 なにわの海の時空館、建物利活用策の提案を募集
大阪市は存廃を含めた抜本的な検討を行う、なにわの海の時空館(海洋博物館)について、民間から利活用に関するアイデアを求める。港湾局が提案を募集。提案を求める内容は「市が海洋博物館としての施設廃止をした上での建物全体の利活用策」「現在の海洋博物館としての機能を縮小した上での建物の利活用策」「提案を実現するための条件」など。建物全体または一部フロアを借り受けて事業実施を行う意欲のある民間事業者を対象に、2012年1月18日まで提案を受け付ける。
同施設は咲洲・コスモスクエア地区に2000年7月に開館し、これまで130万人以上が入館。構造は鉄骨一部鉄筋コンクリート造で、総延べ床面積は2万0,699u。エントランス棟が地下2階地上1階建て延べ5,186u、海中道が地下2階941u、展示棟が地下2階地上4階建て延べ1万4,570uとなる。設計はポール・アンドリューが担当。場所は大阪市住之江区南港北2−5−20。
市の10年度事業仕分けにおいて同施設の運営事業が「不要(廃止)」と判定。施設の存廃を含め抜本的な検討を進めており、指定管理者による管理期間(10〜13年度)終了後の14年度以降の在り方について、12年秋にも結論を出す予定。
施設を廃止(閉館)した場合の民間事業者による建物の利活用の可能性を把握するため、緑地内に立地する施設の特性や景観、また特徴的な建物の形状を生かした建物の利活用策の提案を幅広く募集。提案のあった利活用策は、現段階での事業の実現性が高い市場ニーズと認識し、閉館した場合の建物の利用計画の策定に向けて活用していく。