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北海道建設新聞社
2011/11/09

【北海道】江別・角山開発が新焼却施設−12年内にも本格稼働へ 

 産業廃棄物処理の角山開発(江別市角山425、寺嶋忠雄社長)は、江別市角山第2工業団地内に新築する産業廃棄物焼却施設を伊藤組土建・西松建設共同体に依頼し、週内にも着工する。
 現施設は1991年の建設。2002年に改修したが、老朽化が著しいことや処理能力の向上を図るため、同工業団地内に新施設を建設する。
 角山69の敷地1万9000m²に焼却炉のほか、管理棟(S造、2階、延べ500m²)、破砕用保管施設(S造、平屋、延べ630m²)、焼却用保管施設(S造、平屋、延べ2300m²)を配置する。
 新たな焼却炉には階段式ストーカ炉を採用。高負荷燃焼が可能となる。火格子上面に空気孔を設けず、火格子垂直面の隙間から空気を入れることで未燃物の落下が少なく、溶けて燃えるプラスチックや粉末の乾燥汚泥にも対応できる。
 処理対象は廃プラスチック、動植物性残さ、金属くず、感染性廃棄物など18項目で、ドラム缶炉も併設する。24時間連続運転での処理能力は、既存施設の4倍となる1日当たり45・6d。年間稼働日数は300日を予定している。
 対応範囲は、札幌をはじめ、近郊の江別、石狩、北広島、千歳、恵庭、当別町のほか、岩見沢市や長沼町、南幌町、栗山町を考えている。寺嶋社長は「道央圏をカバーしたい」と抱負を話す。
 総事業費は16億円。焼却炉のプラントはタクマが担当する。設計は西沢設計。完成は2012年10月の予定で、12年内には本格稼働させたい考え。既存施設は新施設の稼働後に閉鎖する予定だ。