建通新聞社四国
2011/11/08
【香川】来年7月から自転車置場設置義務拡大 高松市
高松市は、商業地域などの特定施設の建設時に義務付けしている自転車置場設置を2012年7月から拡大し、延べ床面積2000平方bの事務所と20戸以上の集合住宅にも規定の自転車置場の設置を義務化する方針。1日に開かれた高松市自転車等駐車対策協議会(伊藤裕康会長)で市が示した新自転車等駐車対策総合計画の素案で明らかとなった。
高松市は、自転車などの駐車対策として1999年3月に第1期総合計画を策定し、様々な施策を実施してきたが、11年度末に13年間の計画が終了する。策定が進められている新計画は12年度から21年度を期間とするもので、第1期計画期間中の状況を踏まえて、新たに対策を追加する。
対策協議会では12年1月に最終案を取りまとめ、建物への自転車置場附置義務条例を12年3月末までに改正し、7月からの施行を目指す。
総合計画の対象区域は市街地中心部136fのほか、鉄道駅周辺45駅。新計画では自転車の駐車対策として@事務所や共同住宅に駐輪場の附置義務を追加A商店街の放置自転車対策として駐輪場の整備B放置自転車禁止区域の拡大Cサイクルアンドバスライド駐輪場13カ所の整備−などを盛り込んでいる。
拡大する附置義務は、新たに建設・増築する延べ床面積2000平方b以上の事務所に100平方bにつき1台以上、20戸以上の集合住宅では1戸ごとに1台以上の自転車置場の設置を義務付ける。
市街地中心部の放置自転車対策では南部駐車場などに新たに約2200台の駐輪場を整備するほか、鉄道駅周辺対策ではJR古高松南駅、琴電仏生山駅、岡本駅、沖松島駅、花園駅、林道駅、木太東口駅、元山駅、水田駅の9駅で駐輪場約400台分を整備。
ほかサイクルアンドバスライドでは西植田、川東、香南歴史民俗郷土館、下笠居支所前、川島、根香口、切戸、サンメッセ香川、神在口、川久保、香川団地前、十川フジグラン、大野の13カ所に駐輪場を整備する。12年度以降、用地や管理手法など地元やバス事業者と検討に入る方針。