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北海道建設新聞社
2011/11/07

【北海道】日高南部と上川北部の職員宿舎新築を凍結−林野庁 

 林野庁は、北海道森林管理局が2011年度に発注を予定していた日高南部と上川北部管内の職員宿舎新築の事業凍結を決めた。野田佳彦首相が10月初旬、国家公務員宿舎の建設凍結を指示したことに伴う措置。林野庁は、財務省が設置した公務員宿舎削減検討会の結論を踏まえ、11月末にも建設の是非を判断したい考えだ。
 凍結が決まったのは、日高南部森林管理署管理署地区宿舎(W造、2階、延べ710m²、10戸)と上川北部森林管理署共栄団地宿舎(W造、2階、延べ270m²、4戸)の2棟。10月26日に林野庁が道森林管理局に建設の凍結を指示した。
 このうち上川北部署共栄団地宿舎新築は、凍結が決まった日と工事の開札日が重なり、道森林管理局が、開札の直前になって入札参加社に中止のファクスを送付した。
 国家公務員の宿舎建設をめぐっては、政府が、09年度の事業仕分けの判定を受けて整備を凍結していた埼玉県朝霞市の公務員宿舎などの建設を、11年度予算で凍結解除し、工事に着手していた。
 ただ、東日本大震災の発生を受け、公共事業費の被災地への重点化や被災者感情の高まりなどから、10月はじめに野田首相が再び凍結を指示。これを受けて財務省が「国家公務員宿舎の削減のあり方についての検討会」を設置し、新たな整備方針を決めるまでの間、全ての国家公務員宿舎の事業凍結を各省庁に通達した。新たな整備方針は11月末にも出る見通しで、林野庁では、その結果を踏まえて「再開」か「中止」かを決める考えだ。
 林野庁では「11月中に決まる公務員宿舎の新たな整備方針が決まってから扱いを決めたい。建設が決まっても11年度内の工事完成は難しく、繰り越しになるのではないか」と話している。