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建通新聞社(中部)
2011/11/07

【三重】津建設事務所「志登茂川河川改修(耐震護岸)」詳細設計 建設技術研究所で

 三重県津建設事務所は「志登茂川河川改修(耐震護岸)」の詳細設計に着手した。津市江戸橋1などの旧江戸橋架け替えと合わせて両岸を対象に護岸工事を行うためのもので、2011年度に詳細設計と液状化対策の検討を詰めるとともに、一部で残る用地取得を進める。順調に進めば12年度の工事着手が見込まれる。設計担当は建設技術研究所三重事務所(津市)、設計工期は130日間。
 同事業は、2級河川志登川河川整備計画で、川幅の狭さや桁下高さの不足などから流下能力の支障となっている新・旧江戸橋付近の区間で河道拡幅、護岸整備に合わせて橋梁の架け替え事業を行う。
 設計の対象地区は、津市道の旧江戸橋の上流側で、架け替えが予定される新橋を挟んだ上下流の護岸で、左岸側(津市江戸橋)の下流部は、国道23号の江戸橋付近までの延長120bで、河道拡幅後に護岸整備を行う。右岸側(津市上浜)は新橋予定地の上下流の延長70bで、現在地の旧護岸を撤去して整備する。護岸高は3・9bで計画。
 工事は、河川改修を伴うため、橋梁架け替えに先立って、左岸側の河床を掘削し河道拡幅を行い、護岸整備と合わせて新橋の左岸側橋台1基の工事を行い、引き続き橋梁工事、右岸側の護岸整備を進める。将来的には、国道23号の江戸橋架け替え工事を行う計画となっているが、事業化までに期間を要するため、国道23号と新橋の間を三角地の形状に残す形で河道拡幅を行い、護岸を整備する。国道23号橋梁部の下側の護岸も含めて架け替え時期に合わせて三角地の護岸の再整備を行う計画。
 また護岸設計と合わせて液状化対策が必要な区間の検討を行う。調査対象地区は新橋設置地点から下流側で国道23号を超えた全体の護岸改修計画(延長約560b)の中で、ポイントを設定して調査を行う。以前の調査では液状化の可能性があるとされており、調査で対策の必要性を検討し、工法の立案、概略設計、比較検討を行い護岸設計に反映させていく。
 新橋の計画は、現橋の上流部に、橋長89b、幅員12・5b(車道7b、自歩道5・5b)、3径間を建設する。流下能力を高めるため、桁下高を現橋より上げる。合わせて取り付けの市道(都市計画道路江戸橋・一身田線)を付け替える(取り付けの接続点から江戸橋駅側は市事業で計画)。