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建通新聞社(神奈川)
2011/11/04

【神奈川】日本医科大学 小杉町一・二丁目開発計画、日医大グラウンドに武蔵小杉病院移転 

 【川崎】日本医科大学(東京都文京区千駄木1ノ1ノ5)は、川崎市中原区の小杉駅北口地区にある日本医科大学武蔵小杉病院の再整備で、病院の北側に隣接する同大新丸子キャンパスのグラウンドに新しく病院を建設し、武蔵小杉病院と研究棟を移転する計画であることが分かった。設計や工事の発注時期は未定だが、早ければ今後5年程度で新病院の完成が期待できそうだ。
 日医大では、小杉町一・二丁目地区の開発計画として、新病院の機能やあるべき姿、開発に伴う地元への貢献策について検討を進めており、整備方針が固まれば基本・実施設計を外部に委託する。
 日医大の敷地は、新丸子校舎のある「A街区」が1万3561平方b、グラウンドの「B街区」が1万4873平方b、武蔵小杉病院のある「C街区」が2万1036平方b=図=。いずれも容積率が200%、高さ制限が20bであることから、大学では、土地の有効活用を目指した開発計画を策定するとともに、容積率緩和に向け都市計画の変更手続きを進める。
 新病院の規模は未定だが、仮に、B街区の周囲に歩道状空地を設け容積率が400%に緩和されれば、最大で延べ床面積5万6240平方bの病院の建設が可能になる。
 設計者と施工者をそれぞれ入札で選定し、5カ年程度で建設事業を進める。
 病院移転後の跡地(C街区)については、売却を視野に利用方法を検討する。敷地の周囲に歩道状空地を整備したり、敷地内に公益施設を設置して容積率が600%に緩和されれば、最大延べ床面積12万3480平方bの建物を建設できる。新たな大規模開発が動き出す可能性がある。
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 一方、A街区の新丸子校舎については、日医大と同一法人下の日本獣医生命科学大学(東京都武蔵野市境南町1ノ7ノ1)が敷地内に建設する新校舎「合同教育棟」内に移転する。
 合同教育棟の規模は、地下1階地上7階建て延べ1万5500平方b程度。12年春に入札で施工者を選定し、7月〜14年2月に建設、14年4月に新校舎での授業を開始する。
 新丸子校舎移転後のA街区の利用計画は、北側の3000平方bを公園として整備し、南側約1万平方bに33年間の定期借地権を設定、小学校建設用地として川崎市に賃貸する。14年度内に整地し、15年3月に川崎市に引き渡す計画だ。
 川崎市は12年度に新小学校の基本構想を策定し、13〜14年度に設計、15〜16年度に建設工事を進める。17年4月の開校を目指すとしている。