建通新聞社(岡山)
2011/11/02
【岡山】県庁舎の耐震化整備の基本計画 前川建築設計事務所に業務委託
岡山県は、2011年度で県庁舎の耐震化整備の基本計画を策定するため、前川建築設計事務所(東京都)を業務委託先に決めた。基本計画では、南庁舎、議会棟旧館(議場、委員会室など)の耐震化や電源設備の浸水対策に向けた計画策定も行う。また、震度6弱への対応としていた既存案を震度6強対応に引き上げて再検討していく。12年2月までに完了させ、その後、本館については、3月〜4月で大規模事業評価監視委員会で審議、12年度で実施設計、13年度から14年度で工事を実施する予定。南棟、議会棟については14年度に実施設計、15年度での工事を最短のスケジュールとして想定している。
本館の実施設計については、監視委員会で事業化が承認されれば、12年度6月補正予算で委託費を計上、約1年かけて取り組んでいく予定。工事期間は約20カ月を見込んでいる。
前計画時にUD化を含めて約49億円とされた事業予算については耐震化工事に特化した形で事業を進めていくことで軽減を図る。単純に3年前の試算からUD化に必要な費用を差し引いた額は約27億円となる。
整備対象は、1991年に増築した部分を除く57年1月に建築した鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て延べ1万9940平方bの本館西側部分。
このほか、県庁舎施設関係では、議会棟旧館(57年建築、鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ4384平方b)と南庁舎(72年建築、鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ4005平方b)。