建通新聞社四国
2011/11/01
【香川】来年度から設備更新 かがわコンポスト事業所
中讃広域行政事務組合(管理者・新井哲二丸亀市長)は、設備の老朽化が進む多度津町堀江の汚泥再資源化施設「かがわコンポスト事業所」の設備更新を2012年度から着手する。事業期間は3カ年。12月には12年度に行う業者選定のための発注業務を支援してもらう業者を指名競争入札で決定する方針。
汚泥再資源化施設の設備更新は、12年度の早期に業者選定に着手、13・14年度で工事を行う。既存設備を稼動させながらの更新となる。基本計画は日建技術コンサルタントで12年1月中旬完了を目指し進めている。業者選定方式は、設計施工となるもようで、12月に決定する業者選定作業支援業者と発注方式や総合評価の導入など検討に入る。
同組合では、設備の老朽化が進む多度津町堀江のし尿処理施設「瀬戸グリーンセンター」と汚泥再資源化施設「かがわコンポスト事業所」の設備更新事業に09年度から6カ年計画で事業着手した。09年度にはし尿処理施設「瀬戸グリーンセンター」の設備更新にクボタ環境サービスで着手し、11年度で完了する。
12年度からは、引き続き隣接する汚泥再資源化施設「かがわコンポスト事業所」の設備更新に着手する。事業期間は3カ年。
し尿処理施設設備更新の業者選定は、設計施工の一括で技術提案書の提出を求めるプロポーザル方式で実施した。
同事業計画は丸亀市、善通寺市、琴平町、多度津町、まんのう町、三豊市、観音寺市、中讃広域行政事務組合の4市3町1組合が共同で作成し、08年6月13日には国からの交付金を得るために必要な事業計画(地域計画)が、環境省の承認を得ている。
既存の汚泥再資源化施設の設備は、受入設備が汚泥受入ホッパ。予備乾燥設備が乾燥機と集塵装置、水分調整混合装置。脱臭設備が酸+アルカリ洗浄脱臭設備、脱臭炉。汚泥発酵設備が解砕機、発酵槽、発酵ブロウ。製品貯蔵設備が製品ホッパ、自動パレット積み機、自動計量・袋詰め装置などがある。施設は1998年3月竣工、し尿処理施設から発生する余剰汚泥を堆肥化し販売している。処理対象人口は35万人、処理能力は19.8d/日、処理方式は強制通気発酵式(密閉円錐型発酵槽)。新設備も同規模となるもよう。