建通新聞社四国
2011/10/28
【愛媛】内藤建築で建替プラン作成 八幡浜総合病院
八幡浜市は、老朽化の進む八幡浜総合病院(大平1番耕地)の移転整備計画で、建替えプラン作成業務を内藤建築事務所(京都府京都市)に委託、11月14日までの完了予定で進めている。今回のプランでは、既存の立体駐車場を残す現地改築を基本に3案程度を打ち出す考えで、今後、12月定例会に諮り、年内にも建設地を確定したいとしている。
市はこれまで建設候補地として北浜1丁目の北浜公園内約9200平方bの敷地で調整していたが、同敷地が海岸部に位置するため、震災被害が懸念されることから、候補地を再検討する方針を示していた。
事業の予算規模は総額60〜70億円を見込んでおり、建設地が決まり次第、設計などの諸準備を進め、遅くとも2013年度には着工したい考えだ。
施設構想では、6階建てを想定しているほか、敷地内には立体駐車場を建設する。
現病院の病床数は312床。施設は老朽化が著しく、救急医療に対応できないなど、地域医療の拠点としての役割も不十分なものになっている。新施設では220床程度に減らし規模を縮小するほか、現在の17診療科体制も縮小する考えだ。
現施設の概要は▽第1病棟−鉄筋コンクリート造地下1階地上7階建て延べ8203平方b▽第2病棟−同造地下1階地上5階建て延べ3250平方b▽外来診療棟−同造3階建て延べ3435平方b▽中央診療棟−同造3階建て延べ632平方b▽CT棟−同造地下1階地上1階建て延べ356平方b▽立体駐車場−同造3階建て延べ5240平方bで構成している。