建通新聞社四国
2011/10/28
【徳島】治水対策案などを示す 柴川生活貯水池検討委
柴川生活貯水池検討委員会が25日、県庁で開催(写真)され、「治水」、「利水」、「流水の正常な機能維持」についての対策案が事務局である県側から示された。県では、今回の意見を参考に11月開催予定の検討委員会に向け今後、目的別の評価および総合評価案のとりまとめを急ぐことにしている。
治水対策案は、検討フローに従い26案から1次選定で5案に絞り、更に概略評価を行った結果、@ダム案(現計画)A放水路案(放水路+既設砂防えん堤改良)B河道の掘削案(河道改修+既設砂防えん堤改良+地すべり対策)の3案を提示。利水対策案については、検討フローの17案から1次選定により6案とし、更に概略評価を行った結果、@ダム案(現計画)Aダム再開発案(既設砂防えん堤の水道専用ダム化)B水系間導水案(コヤノ谷川継続取水+黒川谷川取水+三好市上水道延伸)C―1が既得水利の合理化・転用案(コヤノ谷川継続給水+柴川谷川取水)C―2が同(コヤノ谷川継続給水+柴川谷川取水+川口簡易水道拡張)の4案とした。流水の正常な機能維持対策案は、検討フローに従い17案から1次選定で6案を選び、更に概略評価を行った結果、@―1がダム案(現計画)、@―2が同(不特定専用ダム)とした。
同委員会は、2010年9月28日に国土交通大臣からダム事業の検証に係る検討の要請を受けた柴川生活貯水池について、「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」に基づいた対応方針(案)を作成するため設置。10年11月の第1回から検討会として3回の協議を重ねてきたが、今回から委員構成に学識経験者、地元住民代表らが参加することになったため「検討委員会」に改組している。