建通新聞社(神奈川)
2011/10/25
【神奈川】JR関内駅再整備が始動
横浜市とJR東日本が計画している根岸線関内駅北口事業が始動する。10月21日に事業主体となる法定協議会「JR関内駅北口整備協議会」を設立し、2011年度中にも基本設計を委託する。事業は国の「鉄道駅総合改善事業(連携計画事業)」制度を活用。14年度に工事に着手し、17年度の完成を目指す。事業費は37億円を想定している。
伊勢佐木町や馬車道方面に通じる関内駅北口は、1階コンコースに段差があり、人の動線が悪い上、バリアフリー施設が未整備なため、駅舎と北口駅前の改良を実施する。
今回の事業ではコンコースの段差を解消して、駅前に歩行者広場を設置。上下各線のホームにはエレベーターを新設し、バリアフリーに対応する。
また、改札口の向きを現在の大船側から横浜側に変更し、駅のホームから前面の駅前広場に向かう人の流れをつくることで、駅と繁華街の接続をスムーズにする。
さらに、現在駐輪場となっている高架下を有効活用する。駅に直結している高い利便性を生かし、保育施設を新たに整備する計画で、協議会の中で施設の規模や事業主体を決める。
事業は国の「連携計画事業」制度を活用。費用は市と国(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)、JRが3分の1ずつ負担する。今回の事業が同制度の適用第1号の案件となる見込みだ。