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建通新聞社四国
2011/10/25

【香川】13年度にずれ込む可能性 新高松市民病院着工時期

 高松市が仏生山町に移転新築を計画している新市民病院の着工時期が、基本計画(2010年3月)で示した12年度第4四半期から13年度にずれ込む可能性があることが明らかとなった。これは11年5月末までとしていた基本設計の完了時期が、6カ月間延び11月末に変更となった影響。開院時期は変わらず14年度下期を目指す。建設用地では埋蔵文化財調査が進められており、年内に一部造成工や排水工、擁壁工が発注される。
 発注を計画している造成工の概要は掘削・盛土1万立方b、排水工は延長500b、擁壁工は延長1000b。
 新病院の基本設計は山下設計関西支社(大阪市)と森勝一建築事務所(高松市)の設計共同企業体で造成、外構、院内保育所などを含む業務が進められており、11月30日の完了後、実施設計に移行する。
 新病院は、免震構造で基本計画の7階建てから6階建てに変更。延べ床面積は約2万8800平方b、病床数約330〜340床、診療科数20科。本館の他、エネルギー棟と放射線治療のリニアック棟からなる。
 建設地予定地は、高松市仏生山町の県農業試験場跡地の一部、敷地面積約5万7000平方b。
 概算事業費は163億円で、そのうち建築費(設計費など含む)89億5000万円、用地造成、外溝、院内保育所整備費(埋蔵文化財発掘調査費含む)16億6000万円、施設解体費7億円など。
 また新病院と並行して整備が計画されている塩江病院(付属医療施設)は、移転先となる休業中の塩江新温泉ホテル跡地の用地交渉が進んでなく、基本計画で示した、11年度内の用地取得、基本設計着手の見通しが立っていない。