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建通新聞社(中部)
2011/10/24

【愛知】三河港工事事務所が調査設計などを委託 豊川市大木町の企業用地

 豊川市が大木町で整備を目指している企業用地の造成について、愛知県企業庁三河港工事事務所は、関連する測量調査、設計や地質調査に着手した。今後は開発に関する諸手続きや調整などを進める方針。県企業庁は、現時点では事業化に対する正式な発表を行っていないが、順調に進めば豊川市の計画を県企業庁が引き継いで実施することになりそうだ。
 豊川市は、2006年に旧宝飯郡一宮町を吸収合併したが、その際に定めた新市まちづくり計画で、地域の雇用拡大を図るため、一宮地区での新たな工業用地開発計画を盛り込んでいた。豊川市が公表している工業団地の建設予定地は豊川市大木町山ノ奥で、予定面積は約13f。現地は東名高速豊川インターチェンジから北へ約5`に位置し、交通アクセスも良好。
 一方、三河港工事事務所は、測量調査、設計を玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に、地質調査を三祐(名古屋市中村区)にそれぞれ委託した。委託期間は地質調査が12年2月29日まで、測量調査、設計が12年9月30日まで。切土、盛土工などの造成や調整池の築造などに必要となる地形測量、路線測量、付近を流れる河川の測量、地質調査などを行う。このほか、本年度に業務委託として予定している物件調査と測量調査は、県企業庁企業立地部工務調整課が担当し、それぞれ10月21日、26日に開札して委託先が決定する予定。
 豊川市では、14年度の分譲開始を目指すと公表している。しかし、開発に関する手続きなどを慎重に進める必要があること、県企業庁は、事業化に関する正式な発表をまだ行っていないことなどから、開発スケジュールなどは現時点では不透明だ。