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建通新聞社(中部)
2011/10/24

【岐阜】分庁舎など多機能複合施設の設計、5社でエスキスコンペ実施

 多治見市は、分庁舎、保健センターなどが入る「多機能複合施設」建設の設計者をエスキスコンペから選定する。13日に岐阜県、愛知県内に事務所がある8社を指名したが、3社が辞退したため、コンペ参加は5社になる見込みだ。11月25日が設計案の提出期限。12月6日に審査会開催を予定しており、最短なら審査会当日に設計者が決まる。建設工事には2013年4月に着工し、14年3月竣工のスケジュールで進める方針。また、選定の公平性を保つため、コンペ参加者名と審査委員名について、現時点では非公表となっている。
 同施設は、多治見駅北土地区画整理事業の16街区(音羽町1丁目、敷地面積3553平方b、商業地域、建ぺい率80%、容積率400%)に建設する。現施設に老朽化などの問題がある「庁舎(分庁舎機能)」と「保健センター」に加え、「次世代育成拠点施設」が入る計画で、分庁舎部分には福祉部、市民健康部、教育委員会などが配置される。
 コンペ参加者には、新施設について、市の新しい玄関口にふさわしく、「あらゆる世代がうきうき・わくわくする、にぎわいのあるまち」の核となる複合空間を生み出し、駅北拠点施設整備の先導的な役割りを果たしていく建物づくりのイメージが伝えられている。
 規模は、延べ床面積で7500平方b程度を想定しており、太陽光発電などの自然エネルギー導入も検討する。駐車場は敷地内に60台程度と、暫定利用として17街区に40台程度を確保する。将来的には27街区に約500台が収容できる立体駐車場を整備する計画だ。
 事業費は、環境配慮や地場産の建材使用、耐震構造装置などの費用を除いた本体工事費が19億2000万円、駐車場など外構工事費が6000万円と想定している。財源は、地方債と一般財源で、地方債の一部(保健センター整備分)には合併特例事業債を充てる。