北海道建設新聞社
2011/10/21
【北海道】老舗料亭・海陽亭が高齢者向け賃貸住宅に−10月末で閉店
老舗料亭の海陽亭(本店・小樽)は、札幌市中央区南11条西1丁目にある札幌店を閉店し、跡地に介護事業所を併設した高齢者賃貸住宅(認知症対応)を新築する。総合企画はNEXUS、設計は玄空工房がそれぞれ担当。11月の着工を予定している。今後、施工業者を固める。
既存建物の活用が難しいため解体し、W造、2階一部平屋、延べ555m²の施設を新築する。賃貸住宅の居室は20室で、各部屋には洗面台や収納スペースを設置。介護事業所は1階に配置する。
札幌店は40年ほど前に2億円(当時)を投じて新築。札幌では数少ない料亭として親しまれてきた。利用してきた多くの財界人らの高齢化に伴い、「当時を思い出しながら、ゆっくり過ごしてもらおう」(関係者)と、高齢者向け施設への転換を決めた。
10月末で閉店し、11月にも解体、新築に着工。店のあんどんや門、塀などは残し、料亭のたたずまいを伝える。2012年3月ごろの完成、4月のオープンを予定している。