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建通新聞社四国
2011/10/21

【徳島】約72%が津波対策必要 県内海岸施設

 徳島県は、17日に開催した震災対策会議の中で防災・減災に関する総点検の結果を報告した。県内の公共土木施設では、海岸施設において約72%で津波対策が必要としたほか、学校等施設では1253棟のうち263棟が耐震性を有していないことがわかった。今回の結果を参考に可能なものから対策を進めていく。
 総点検は、東日本大震災における防災拠点施設、避難所等の被災状況を受け、県内施設の耐震性、ライフライン確保など現況について把握し、課題に対する対応等を検討するため実施。6月末から24市町村にアンケート形式で調査を行い、18市町から回答を得た。
 公共土木施設として海岸施設では、延長155・3`を対象に点検。越波する恐れがある海岸施設延長が1/2以上に及ぶなど、津波対策が必要な施設は111・6`(72%)となった。河川施設では、61河川・延長168`を対象に点検。津波対策が必要な河川は、55河川・延長113`(67%)。調査結果に基づき、重要度・緊急性の高い海岸・河川から対策を進めていく。道路浸水(国・県道)については、53路線・延長90`を対象に点検。津波浸水想定区間のうち19%にあたる21区間・延長22`が緊急輸送路であり、補完するルートが必要とした。橋梁では、国・県道橋梁65橋、臨港道路橋梁20橋を対象に点検。国・県道に関しては、津波影響範囲内の約6割の橋梁が桁浸水、路面冠水等の影響を受けることがわかった。
 学校等施設では、1253棟のうち263棟が耐震性を有していないため、耐震化工事を計画的に実施することにより対応。また、社会福祉施設をみると1075施設のうち約16%の施設が津波浸水区域内(浸水深1b以上)に立地。約21%の施設が耐震性能が不適合となっている。