建通新聞社(中部)
2011/10/19
【愛知】西知多医療厚生組合 新病院基本設計を 山下・江端JVで
西知多医療厚生組合(管理者・加藤功知多市長)は、東海市と知多市の市民病院を統合して建設する「(仮称)西知多医療厚生組合新病院」について、建設地の見直しに伴って決定を見送っていた基本設計担当業者を山下・江端設計共同企業体に決定した。山下設計中部支社(名古屋市中区)と江端建築事務所(東海市)の設計JVで、契約価格は1億0710万円。委託期間は2012年3月23日まで。実施設計の委託手法は、今後検討を進める。
新病院の基本設計は、5月に公募型プロポーザルを公告、7月上旬の審査で山下・江端JVを最優秀者として選定していたが、建設地の変更に伴い前提条件が変わったことで提案内容を再検討。提案者の意向聴取など踏まえて、あらためて決定した。
新病院は現東海市民病院本院(東海市中ノ池3ノ1ノ1ほか)を解体して跡地に建設する計画。基本計画では、施設規模を病床数480〜490床程度とし、1床当たり80平方b程度の試算で延べ床面積約4万平方bとしている。
基本設計後は、12年度に実施設計を進めるとともに、12年秋をめどに東海病院本院の解体に着手。解体後、13年度から建築工事に着手し、15年度の開院を目指す計画となっている。
解体する現東海市民病院本院は、鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1万4192平方bで、病床数199床。施設の内訳は、本館が鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造3階建てのべ1万3487平方b、小児科分室が鉄骨造平屋125平方b、エネルギーセンターが鉄骨造平屋560平方bとなっている。敷地面積は4万1955・81平方b。
基本計画時点の概算事業費は184億4300万円。このうち、実施設計や管理委託を含めた設計監理費を3億7500万円、病院本体のほか駐車場、外構を含めた建設工事費を117億3400万円と試算している。
建設地の変更に伴い解体工事費2億5000万円が必要となるものの、両市は全体事業費は大きく変わらない見通しを示している。