建通新聞社(中部)
2011/10/18
【愛知】かねふく 中部臨空都市対岸部に進出 11月下旬の施工者決定へ
からし明太子など加工食品メーカーの東京かねふく(東京都中央区銀座5ノ13ノ12)が、愛知県企業庁が誘致を進める中部臨空都市の空港対岸部に製造拠点となる工場の建設を計画していることがわかった。近く企業庁との交渉がまとまる見通し。すでに大手ゼネコンを中心とした3〜4社を対象に設計施工一括のコンペを実施しており、11月下旬の決定を見込んでいるようだ。
新工場は、鉄骨造平屋で、床面積3000〜3500平方bの規模を想定。同社は、国内の千住工場(東京都)、大洗工場(茨城県)、博多工場(福岡県、かねふく所有)のほか、中国にも製造工場を持っていたが、同拠点の国内移転による完全国内製造化を進めており、今回の中部地区進出もその一環。進出区画は、空港対岸部の研究生産ゾーンKとみられており、区画面積は約1・6f。順調に進めば、2012年12月ごろの完成を想定しているようだ。
中部臨空都市空港対岸部では、8月にイオンモール(千葉市)が13年に建設工事を進め、14年春の開業を目指す計画を公表。イオンモール出店予定地と、東京かねふくの予定地に隣接する生活文化ゾーンでも、外資系の会員制倉庫型量販店コストコホールセール(日本法人・川崎市)が進出する可能性があり、今後、商工業施設の進出が加速することになりそうだ。