愛知県警察本部は、事案対応に伴う警察力の強化、体制づくりに対応するため狭あいとなった「豊田警察署」の改築を計画しており、基本設計業務の委託先を選定するため公募型プロポーザル方式を実施した結果、山下設計中部支社(名古屋市中区)を特定した。
設計者の選定に際しては公募型プロポーザルで募集し、8月末まで参加表明および技術提案書の受け付けを実施。9月上旬に1次審査として提出された技術提案書による書類審査を行い、9月30日に評価委員会によるヒアリングで5者の中から候補者を特定し、さらに庁内の随意契約審査会での審査を経て特定先を公表した。今後、19日に見積書の提出を受け、20日には契約する計画だ。
計画では、1969年に建設された本館や別館、本館の増築部分、免許講習室などの豊田警察署の建物を高層化して建設する。建設場所は現在の豊田警察署敷地内の駐車場部分となる見込み。新施設の規模は、鉄筋コンクリート造7階建で、延べ床面積は1万平方b程度が見込まれる。豊田警察署の所在地は豊田市錦町1ノ59ノ1。
整備スケジュールは、基本設計を11年度末までに完了し、12年度に実施設計、13〜15年度の3カ年継続で施設整備を進める見込み。
既存施設については、新施設完成後に解体撤去する。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ4548平方b(本館、別館、免許講習室などの合計)。
豊田警察署管内は、街頭犯罪発生件数が県内で一番多く、地元からは豊田警察署の建て替えによる施設機能を充実し、警察力の強化を図るよう要望が出されていた。