建通新聞社四国
2011/10/14
【香川】8市町が本年度作成 ため池ハザードマップ
ため池の決壊を想定したハザードマップの作成を2011年度、高松市など8市町が30池程度の作成を行う。東日本大震災を受け地震対策として市町が取り組むもので、作成費は国の補助が得られるほか、香川県は推進するため6月補正予算に県独自の補助制度を盛り込んだ。11年度から3カ年かけて県内の大規模ため池199池で作成する。
ため池のハザードマップ作成のための県費補助制度ができたことにより、県内8市町は9月補正予算に作成費を計上、今後順次外注する。
11年度に作成を計画しているのは、高松市が3池、善通寺市が3池、観音寺市が1池、さぬき市が5池、三豊市が2池、土庄町が2池、綾川町が3池、まんのう町が3池、他丸亀市が4〜9池を計画しており調整中。
なお土庄町と綾川町は貯水量10万d未満の各1池が含まれている。
県内には1万4619カ所のため池があるが、耐震性があるとされるのは約500カ所しかなく、大震災では福島県のため池が決壊して計8人が死亡・行方不明になったことを受け、県は貯水量10万dを超える大規模なため池に対して緊急に浸水区域や避難場所、避難経路を示すハザードマップを作成することとした。
県内の貯水量10万d以上の貯水量があるため池は県内に199カ所。高松市が47池、三豊市が25池、丸亀市と観音寺市が22池など。直島町、宇多津町、琴平町、多度津町の4町では大規模ため池はない。
作成に向けての補助制度は、国が50%を補助する他、県が25%を追加助成し、11年度から3カ年で199池を作成する方針。