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北海道建設新聞社
2011/10/12

【北海道】温泉熱で野菜を通年栽培−阿寒・釧高運輸が雇用の場づくり 

 釧高運輸(本社・釧路市阿寒町)は、同町西阿寒で掘り当てた温泉の熱を利用し、野菜の通年栽培に着手した。高山春男社長(75歳)は「元気なうちにいろいろ試してみたい」と、雇用の受け皿づくりを模索している。
 系列の高山建設、高山商事とともに、町中心部から阿寒湖温泉方面へ約7`離れた国道240号沿いの所有地12haで、7月からボーリングを開始。地下1300mまで掘り、10月1日に52度の温泉湧出を確認した。
 ポンプアップで毎分350gくみ上げて、野菜の通年栽培に利用する。長さ80mのハウスづくりに着手。年内に5棟設け、ダイコンやハクサイなどを冬場に出荷する予定。パートの女性3、4人を採用する考えだ。
 同社は、ここから2`離れた5haの所有地にハウス8棟を設置し、10年前から野菜づくりの経験を重ねている。増産と通年化に伴い、パソコンでの注文発送業務などが「地元高卒者の仕事につながれば」と高山社長。ドッグラン用のハウス整備や高級魚の養殖も試すなど、温泉を活用したさまざまな事業展開を構想している。