トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2011/10/07

【北海道】積丹町の美国川総合防災、12年度から本工事着手−小樽建管 

 小樽建管は、積丹町内で計画する美国川総合流域防災の本工事に2012年度から着手する予定だ。19年度の事業完了を目指し、800mの河道拡幅と築堤、護岸などを整備する計画で、総事業費は約37億円。これまでに終えた用地買収費や測量設計費などを除く、12年度以降の事業費は約29億円となっている。
 積丹町の市街地を流れる美国川は、全体延長が16・8`の傾斜が急な2級河川。総合流域防災は、1998年と99年の洪水で家屋浸水の被害が出たことを受け、2000年度に事業化した。
 整備区間は河口から800mで、50年に一度の大雨に対応できるよう、河道拡幅やそれに伴う堤防新設などを進め、市街地や農地の治水安全度向上を図る。氾濫防止面積は6ha。
 計画によると、現況約30mの川幅を倍以上の67mに広げ、高さ80cmの余裕高堤防築堤7020m³、掘削2万4600m³、護岸1万6200m²、樋門樋管3基、排水3基の整備や、国道229号美国橋の架け換えを予定している。
 改修区間内に架かる美国橋は、川幅が広がることに合わせて橋長を現況の29mから70mへと延ばす。総幅員は現橋と同じ16m。仮橋を上流側に設けての現地架け換えとなる。費用は道が負担するが、工事は小樽開建が発注する見通しだ。
 過去10年にわたり測量設計や物件調査などを実施するとともに、下流側から用地買収や家屋補償を進めてきた。12年度は用地買収を継続しながら、初弾工事として河道掘削と護岸の一部に取り掛かることにしている。