山武市建設業災害対策協力会は1日、災害対策支援訓練を兼ねた社会貢献活動として、日向幼稚園と大富小学校における環境美化ボランティアを行い、会員41人が参加した。
この日の作業は、日向幼稚園の駐車場法面の竹林と大富小の樹木の伐採及び整備。日向幼稚園の作業内容は、駐車場に隣接する高さ15m以上に及ぶ竹林に分け入り、チェーンソーやノコギリなどで幅約80m、奥行き約10mにわたり伐採するとともに、景観に留意して樹木の剪定も行った。
山武市建設業災害対策協力会は、山武町・松尾町・成東町・蓮沼村の合併により、06年3月に山武市が誕生したのを機に発足。会員は土木・建築をはじめ設備、造園など業種を超えての組織を形成し、発足当初から、協力会ならではの社会貢献活動を模索してきた。
このボランティア活動は、一昨年の成東小学校を皮切りに、昨年は松尾中学校におけるプール周辺の環境美化を行った。
両校ともプール周囲の竹の葉がプール一面を覆い、その影響からか、シーズン中のプールの塩素剤の使用量が他校の3倍にも及ぶなど、児童や生徒の健康管理面からも、竹林の一部伐採による事態の回避が急務とされていた。
同協力会では、今後も年1回のペースで、市内の公立小中学校などを対象に、何らかのボランティア活動を続けていく方針でいる。