建通新聞社(岡山)
2011/10/03
【岡山】水島港の整備内容などの育成プログラムを策定
岡山県は、穀物などのバルク貨物を大型船で一括大量輸送できる国際バルク戦略港湾に選定された水島港の整備内容(国施工)などを示した育成プログラムを策定、港湾強化に向けた国の航路・泊地の浚渫や規制緩和策の実現などの取り組み内容をまとめた。
具体的な整備内容として、穀物については、現在水深12bの航路・泊地を2015年度までに水深14bに増深し、7万dの入港に対応。さらに、20年度までに一部の泊地を水深17bに増深し、10万d級の入港にも対応可能にする。
鉄鉱石については、現在水深16bの福山港の航路を20年度までに水深18bに増深し、瀬戸内マックス船の満載入港に対応。福山港に入港・荷卸し後、水島港に入港できるようにし、二港による共同調達・共同輸送を実現させる。
また、政策実現のための方策として、巨大船に対する航行制限の緩和、入出港時間の拡大などの規制緩和を要望、航行効率の改善に努める考え。
さらに、企業側も20年度までに航路の機能強化に伴い、岸壁補強や荷役機械の改良などに取り組んでいく予定。