建通新聞社(中部)
2011/09/29
【愛知】第二青い鳥学園移転改築に向けて基本設計 東畑建築事務所を特定
愛知県健康福祉部は、心身障害児療育センターの「第二青い鳥学園」の移転改築を計画しており、基本設計を委託するためプロポーザル方式(簡易指名型技術者評価方式)を実施し、技術提案書を基に業務実施体制やコスト、環境、配置、意匠、構造、施設機能といった項目についての実施方針の妥当性などについて審査した結果、東畑建築事務所名古屋事務所(名古屋市中村区)を特定した。今後、随意契約を結び次第、設計に着手する見込み。委託期間は2012年3月下旬までの予定。
第二青い鳥学園は、老朽化が進んでおり、一部施設は耐震性に問題があることに加え、三河地域の重症心身障害児施設の不足を解消するため、移転改築計画が持ち上がり、6月補正予算で基本設計費用が手当てされた。
施設整備スケジュールは、12年度に実施設計を進め、13、14年の2カ年継続で建設、15年度に移転先で開所する予定だ。
移転候補地は、同じ岡崎市内の岡崎中央総合公園内(岡崎市高隆寺町)を予定しており、岡崎市から施設用地として約2万平方bの土地を貸借して施設整備する見込みだ。
施設の規模は、鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積は9900平方b程度が見込まれている。施設機能としては、これまでと同様に肢体不自由児施設と肢体不自由児通園施設を整備するほか、新たに重症心身障害児施設を加える。定員は肢体不自由児施設が50人、肢体不自由児通園施設が20人、重症心身障害児施設が90人。
愛知県内には、重症心身障害児施設が4カ所あり、総定員数は382人となっている。しかし、三河地区には豊橋市内に定員40人の施設が1カ所あるだけで、三河地区での重症心身障害児の受け皿≠ェ不足していた。同施設整備により施設の不足が解消される見込みだ。
施設の移転改築後の現・第二青い鳥学園施設の利活用については現在未定だが、建物を活用するには耐震改修が必要となる。
現施設の規模は鉄筋コンクリート平屋(一部1階地上2階建て)延べ5285平方bで、入園棟や訓練棟、外来診療棟、通園棟、職員宿舎、管理棟などで構成されている。所在地は岡崎市本宿町柳沢5ノ1で、敷地面積は2万3265平方b。