建通新聞社
2011/09/29
【大阪】能勢町 新小中学校建設の基本・実施設計を大建設計が落札
能勢町は28日、現おおさか府民牧場(大阪府営)に計画する「新小中学校」の建設に向け、基本・実施設計の落札者を指名競争入札で大建設計(大阪市西区)に決めた。大阪府は9月議会に府民牧場の廃止条例を上程しており、廃止が決まれば、用地を無償で同町に譲渡する。
同町は、2011年度の当初予算に測量設計費(基本・実施設計費)1億1,000万円を計上し、議会の議決を受けたが、「府の方向性が確定してから」との付帯決議があり、執行時期が明確になっていない状況だった。
牧場を所有する府が6月の戦略本部会議で12年3月の廃止と無償譲渡を決め、9月府議会で牧場廃止を諮ることになったため、議決後、直ちに設計に着手するよう先行して委託先の選定を進めた。
構想では、町内の小・中学校を統合し、現在のおおさか府民牧場の敷地17haに、自然との共生の中で生物多様性の理念を学ぶ日本で初めての小・中学校を整備する。11年度から基本・実施設計に着手し、12年度からは造成工事を行う。施設建設は13〜14年度に行い、15年度の開校を計画している。
計画概要は、小学校の校舎棟が鉄骨造2階一部3階建て延べ約4,700u、体育館棟が鉄骨造平屋約800u、プール棟が鉄骨造平屋約150u。中学校の校舎棟が鉄骨造2階建て延べ約4,200u、体育館棟が鉄骨造2階建て延べ約1,800uなど。
概算工事費は造成工事が約4億円、建築工事が約38億円、総事業費は約42億円を見込んでいる。