建通新聞社四国
2011/09/27
【高知】丹青社らJVで展示基本設計 こども科学館
高知県と高知市は、新図書館など複合施設の最上階に整備するこども科学館の展示基本設計者を公募型プロポーザル方式で審査した結果、丹青社・ユーエスケーこども科学館展示基本設計委託業務共同企業体(JV)を候補者とした。2012年3月までの予定で基本設計を進め、引き続き12年度に同JVで実施設計を進める予定。
同JVの提案は、「太陽と水の国・大地の生まれる国 高知」をダイナミックに紹介する「先駆者としての高知らしさ」を先端の科学技術体験を提供することで体現するとし、「生命・自然環境ゾーン」「宇宙・地球ゾーン」「郷土の未来と科学技術ゾーン」の3つに分けている。限られた空間を最大限に活用するため、これらの常設展示や実験室を可動式とし、大型巡回展開催時には広いオープンスペースを生み出す。また、障害者が多様な方法で学ぶことができるようにするための工夫について、ハンズオン展示、4〜5人によるグループ対応、ITツールを活用したコミュニケーションツールの整備を盛り込んでいる。
なお、この提案は応募者の能力を見るためのものであり、基本設計を進める上の原案となるが、実際には施設全体の基本設計と並行して進めることから、建物の形状、電気配線の配置に応じて、展示設計も変更することになる。工事は、実施設計を進めながら13〜14年度の中で発注する。