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建通新聞社(中部)
2011/09/27

【三重】百々川排水機場ほか長寿命化計画策定着手 三井共同建設コンサルタント

 三重県県土整備部は、「百々川排水機場ほか長寿命化計画策定」業務に着手した。県の河川管理施設について、長寿命化計画を策定し、施設の延命化を行うことによるライフサイクルコストの縮減、計画的な維持管理の運用を目指す。業務担当は三井共同建設コンサルタント三重営業所(津市)。委託工期は150日。
 計画策定の対象施設は、百々川排水機場、釜屋川排水機場と釜屋樋門、堀切川排水機場と堀切防潮水門。このうち、百々川排水機場の施設規模は、排水ポンプ口径1500_、能力毎秒5立方bを2基、吐出樋門としてローラーゲート(鋼製)。除塵機2基、排水機場建屋1棟、吐出槽、流入水路。所在地は松阪市松ケ島町。1988年に完成。
 釜屋川排水機場の施設規模は、排水ポンプ口径1200_、能力毎秒3立方bを2基、流入・吐出樋門としてローラーゲート(鋼製)。除塵機2基、排水機場建屋1棟、吐出槽、流入水路。96年に完成。釜屋樋門は、マイターゲート(FRP製)、ローラーゲート(鋼製)。95年に完成。所在地は鈴鹿市寺家。
 堀切川排水機場の施設規模は、排水ポンプ口径2000_、能力毎秒10立方bを2基、吐出樋門としてローラーゲート(鋼製)。除塵機2基、排水機場建屋1棟、吐出槽、流入水路。06年に完成。堀切防潮水門は、ローラーゲート(鋼製)。00年に完成。所在地は鈴鹿市寺家。
 長寿命化計画策定にあたっては、長期保全計画など4項目にわたる特定構造物改築事業実施要綱に基づき策定する。主な業務内容は、計画策定の基礎となる機械関係の点検・照査、土木・建築施設のひび割れ調査、コア採取調査、耐震性能照査などを行う。調査結果に基づき、整備・更新の優先度の検討、社会への影響度、健全度の評価などの基本方針の策定、ライフサイクルタイム約40年程度を考慮した維持管理のシミュレーションを踏まえた整備、修繕計画で構成する長期保全計画の策定、河川管理施設台帳の作成を経て、長寿命化計画としてとりまとめる。
 県では、県河川管理施設として整備、修繕が発生する場合に、大型化すると想定される河川管理施設19施設を候補に、長寿命化計画策定を進める計画で、10年度に毛無川排水機場を対象に同様の長寿命化計画を策定した。残る施設についても計画策定の必要度を検討し、各施設で計画を策定し、13年度までに各計画を統合、調整して、全体の計画としてまとめる計画だ。