建通新聞社(中部)
2011/09/21
【岐阜】特別支援学校岐阜南部校新設、別地の候補地選定急ぐ 教育委員会
岐阜県は、「岐阜南部地域」に整備を図る特別支援学校について、当初計画していた羽島市北部の計画地用地取得で一部地権者から同意が得られなかったことから、同地での建設を断念し、別地の候補地選定作業を急いでいる。子どもかがやきプランに掲げる2015年一部開校の目標は当面変更する考えはないことから、今後の動向が注目される。
断念した計画地は羽島市の小熊小学校北部の敷地約2f。当初、10年度に計画地の用地取得や造成などを計画していたが、地権者の同意に基づく用地取得と敷地が農業振興地域内にあることから除外申請手続きなども必要だったため、スケジュールが遅れていた。
岐阜南部地域は県が策定した特別支援学校の整備プラン「子どもかがやきプラン」の中で「新設」に位置付けされた学校。計画児童生徒数は小・中・高等部合わせて約120人。知的・肢体不自由、病弱対象の支援学校として整備を図ることにしている。当初計画では、10年度に事業着手し用地買収を行うほか、造成工事などに着手することにしていたが用地取得が伸びたため、その後11年度の造成着手と並行して11〜12年度に設計、13年度着工、15年度小中学部一部開校、16年度高等部開校(全開校)を目指す計画でいた。県教育委員会では、15年度一部開校の目標は当面変更しないとしており、今後新たな候補地確定と用地取得を急いでいく考えだ。