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建通新聞社(中部)
2011/09/16

【岐阜】一般会計9月補正予算案に東日本大震災を踏まえた緊急対策費

 岐阜県は、15日開会の県議会定例会に172億円を追加する一般会計9月補正予算案を上程した。このうち東日本大震災を踏まえた緊急対策費として総額72億5518万円を盛り込んでいる。
 県震災対策検証委員会の提言を踏まえ、防災関連計画の見直しの前提となる調査や早急な取り組みが必要な事業を推進するのが狙い。「震災に強い県土を計画的につくる」など4本の柱にそれぞれ推進する施策に関する事業費を盛り込んだ。
 緊急対策費のうち、建設関連の主な事業内訳は次の通り。
 ▽民間建築物の耐震化促進のための支援拡大(木造住宅の無料耐震診断200件、木造住宅外の耐震診断費補助27件分、市町村実施の民間木造住宅などの耐震補強工事補助250件分)=1億4400万(拡充)
 ▽東海・東南海・南海地震の三連動地震による被害想定、液状化危険度調査の見直し、内陸型地震による被害想定の見直し=1500万(2012年度債務負担行為で限度額1200万円を設定)
 ▽緊急輸送道路などの拡幅28路線31カ所、孤立集落に通じる道路の拡幅7路線7カ所=18億8795万▽トンネルの老朽化・防災対策32本、横断歩道橋の倒壊防止対策14橋、道の駅非常給水設備補修1カ所=5億4000万
 ▽緊急輸送道路の橋梁耐震対策12路線13カ所23橋、基幹交通網の橋梁耐震対策3路線3カ所5橋=11億8337万▽落石危険個所の崩落防止対策(緊急輸送道路11路線18カ所、孤立集落に通じる道路2路線2カ所、基幹交通網22路線31カ所)=20億6561万▽急傾斜地崩壊防止施設整備(緊急輸送道路1カ所、避難所1カ所)=2352万
 ▽砂防施設整備(緊急輸送道路・要援護者関連施設4カ所、緊急輸送道路・避難所2カ所、緊急輸送道路1カ所)=3億7700万▽河川改修工事(1河川)=3336万(拡充)▽河川堤防の耐震点検37河川、液状化に備えた対策7河川、河川管理施設の耐震点検10施設=4億6000万
 ▽土砂災害警戒区域などの指定推進にかかる調査1210カ所=1億▽県内ため池の地質調査51カ所=2億0200万▽山地災害防止のための予防対策の実施(荒廃地・荒廃移行地の調査・渓間工事12カ所)=9100万