三重県中勢流域下水道事務所は、志登茂川処理区の「志登茂川浄化センターポンプ機械棟」「同 汚泥棟」の2件の詳細設計を中日本建設コンサルタント三重事務所(津市)に委託した。設計工期はいずれも2012年3月26日まで。11年度に設計を行い、状況に応じて12年度も設計を継続する考えで、工事は12年度以降に他施設の建設と調整を図りながら発注していく。
ポンプ機械棟はセンターのほぼ中央の南側に位置し、施設規模は鉄筋コンクリート造地下3階地上3階建て延べ4439平方b。設計は、ポンプ室Bの土木、建築と機械、電気設備、導水渠の土木、自家発電室の建築、電気設備、送風機室の建築と機械、電気設備の設計を行う。ポンプ室の土木、建築は日量5万0700立方bに合わせた施設とし、設備は3分の1の能力にあわせた機械設備を対象に設計を行う。
一方、汚泥棟はセンター内の最も南側に位置し、施設規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ2754平方b。設計は、汚泥濃縮(重力濃縮)の土木(日量2万6100立方b)と機械・電気設備。汚泥濃縮(機械式)の土木(日量2万4600立方b)、建築と機械・電気設備。汚泥処理棟の建築(日量5万0700立方b)と機械・電気設備。ポンプ機械棟と同様に建築、土木の構造物は全体を設計し、設備関係は3分の1の能力分を対象に設計を行う。
同浄化センターでは、8月に3系列の水処理施設の土木工事が完了し、引き続き、同施設の覆蓋工事(発注済み)を2カ年事業で行う。ろ過施設の土木工事についても6月から工事に着手した。構造物としては、今回設計に着手したポンプ機械棟、汚泥棟の2棟のほか、9月中に設計を入札する管理棟があり、並行して設計を進める。
工事は、場内での作業スペースの確保の観点から、ポンプ機械棟、または汚泥棟の建設を先行し、最後に管理棟(3階建て)の建設を進める考えだ。
「下水道事業の認可変更で処理能力を約5万立方bに」
志登茂川処理区は、将来的な需要量を踏まえて全体計画を見直し、7月29日付けで下水道事業認可変更を行った。変更後の計画処理面積は3214f(旧3163f)、計画処理人口は8万4170人(旧9万9900人)、日最大汚水量は5万0700立方b(旧7万9600立方b)。全体計画にあわせて、浄化センターの処理能力を日量5万0700立方b(旧7万9600立方b)とした。幹線管渠は、延長は不変で、管径について、志登茂川幹線が径800〜1350_(旧800〜1500_)に、安濃北幹線が径300〜350_(旧300〜400_)に変更した。