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北海道建設新聞社
2011/09/14

【北海道】札幌市が西2丁目地下通路の概略設計に着手へ 

 札幌市市民まちづくり局は、地下鉄東豊線建設に併せてコンクリートの土木構造物だけを先行整備していた「西2丁目地下通路」の供用を目指し、概略設計に着手する。整備に向けた都市計画決定は、早ければ2012年度となる見通しだ。
 西2丁目地下通路は、北1条西1丁目街区で以前から計画されていた再開発事業に連動して、整備するもの。歩行者数の増加などを見越し、市が1986―87年、地下鉄東豊線建設に合わせて同線真上に土木構造物を整備したが、これまで供用はされてこなかった。
 通路は、東豊線大通駅の北側の札幌市民ホール前から北1条通を挟んで明治安田生命ビル付近までの延長130m。
 東豊線大通駅や再開発ビルなどとの地下接続が検討されているほか、地上部の出入り口を合わせて数カ所程度設けることを想定している。
 現況ではコンクリートむき出しの躯体があるのみで、供用するためには、接続部や出入り口の整備に加え、内装や照明設置なども必要となる。
 北1条西1丁目街区の再開発事業は、市や都市再生機構(UR)、建設会社などが名を連ねる再開発準備組合が事業主体となって、旧市民会館の後継施設となる市民交流複合施設などが入る再開発ビルを整備する。現在、組合で施設計画の概要をまとめている。
 当初は11年度の都市計画決定を目指していたが、計画が1―2年程度ずれ込んで、再開発ビルの完成は16年度ごろとなる見込み。地下通路は同ビルと同時期の供用を予定している。
 今回実施する概略設計は、都市計画決定の手続きを検討するためのもので、きょう14日に入札する。業務期間は来年3月末まで。