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建通新聞社(神奈川)
2011/09/14

【神奈川】MM21地区の共同溝を補修 制御装置更新を先行

 横浜市道路局は、みなとみらい21地区の共同溝で計画的な補修を検討している。2011年度に施設全体の調査と補修計画を策定し、13年度から順次工事に着手する。同地区の共同溝は、最初期に築造したもので20年以上が経過しており、まとまった補修を計画するのは初めて。特に機器の老朽化が目立っており、先行して共同溝内の状況を管理する制御関連装置を全面的に更新する予定だ。
 みなとみらい21地区では、中央地区の幹線道路の地下に延長約7`にわたってBOX型の共同溝を整備し、水道管や通信線、電力線、ガス管、地域冷暖房管などを収容している。標準部の内径は幅員7・8b、高さ3・7b。このうち内陸側の延長5・8`を道路局、沿海側の延長1・2`を港湾局が管轄する。
 共同溝は1989年〜2004年度の間に7期に分けて整備し、初期のものを中心に老朽化が進んでいる。
 今回の一連の補修では、先行して共同溝内部のガスや温度、酸素などの状況を管理する自動制御システムを改める。
 自動制御システムは、検知機器(ガス検知器44カ所、温度検知器163カ所、酸素検知器113カ所)と、全体を管理する中央監視装置などで構成。定期的に点検を実施し、故障があれば適宜交換しているが、機器の老朽化が著しいため、沿海部を除き、全面的に更新する予定だ。
 補修計画の策定は日本環境技研(東京都新宿区)が担当し、11年度中にまとめる。順調に行けば12年度に設計を実施、13年度に工事に着手する。
 計画策定に当たっては、制御システムと合わせて内壁コンクリートなどについても調査し、必要が認められれば13年度以降、工事を実施する。