仏サンゴバン・グループの断熱材メーカー、マグ・イゾベール(本社東京都千代田区麹町3ノ7、フランソワ・ザビエ・リエナール代表取締役社長)は、津市のニューファクトリーひさい工業団地に、「津工場」を新設する計画だ。今後は、サンゴバン・グループで設計を進め、順次施工者の選定を行い、2012年7月に工場建屋の建設に着工する予定。13年内の操業開始を目指している。
津市戸木町、森町の工業団地内の敷地約13万7000平方bに、年間6万dの住宅用グラスウールを製造する工場、事務所を新設する。工場施設の建築面積は、敷地面積の半分程度が見込まれる。2年ほど前にフランスに完成したグループのシュミエ工場をイメージし建設するという。
工期は約1年の見通し。13年7月には試運転に着手し、同年内に津工場を操業したい考え。総投資額は約150億円。
同社は8日に三重県庁で、進出に伴う立地協定の調印を県、津市と交わした。式では鈴木英敬知事と前葉泰幸市長が世界的な企業の進出を歓迎。リエナール社長は「津工場は4番目の生産拠点で、国内最大の工場となる」とし、西日本への輸送コストを削減する観点から進出を決めたことなどを話した。