日刊建設工業新聞
2011/09/09
【鳥取】県の9月補正は24億円規模に/土木公共事業5・1億円を追加
県は8日、一般会計23億8400万円の9月補正額を固めた。放射能調査や地震津波対策事業などの災害対策関連経費が中心。補正後の予算総額は3357億6100万円(対前年度同期2・3%減)となる。15日開会の9月定例県議会(10月12日まで)に提案する。
福島第1原発事故を受けた放射線調査の補正は、モニタリングポスト5台やゲルマニウム半導体検出器1台などの測定機器を増設する費用9300万円。モニタリングポストを配置する具体的な場所は今後詰める。
地震津波対策では、県内18河川の津波浸水予測を実施する経費に3900万円を計上。既存の9河川を盛り込んだ予測図に、新たに袋川、法勝寺川など9河川を追加する。
このほか、災害対策関連は防災機関を結ぶ「防災相互波無線機」を県警本部や警察署に設置(12式)するほか、中・大型の除雪機(12式)を警察施設に追加整備する。補正額は2000万円。
また、新規の県地域活性化総合特区構想推進事業では、県西部圏域の環境・エネルギー、バイオ・健康の各分野で市町村や企業の先進的な取り組みを支援する経費1000万円を計上した。
土木公共事業は5億1000万円を補正。地域自主戦略交付金(一括交付金)の2次配分(5億円)を財源に、道路事業(交通安全)と砂防事業を上積みするほか、一部を社会資本整備総合交付金事業(道路事業など)に振り向けた。