建通新聞社(中部)
2011/09/08
【岐阜】岐阜県農政部 小水力発電で2011年度に基本設計
岐阜県農政部は、早ければ2011年度から農業水利施設を活用した「小水力発電」の基本設計に着手する計画だ。9月補正予算に新規事業として「小水力発電推進事業費」を要求している。要求額は2000万円。小水力発電の基本設計のほかに簡易な小水力発電施設設置のための経費も見込んでいる。
県では、次世代エネルギービジョンなどに基づき、16年度をめどに小水力発電の普及を目指しているが、最近のエネルギー事情などを考慮し、当初予定していた12年度の基本設計を前倒しすることにした。これを受けて早ければ15年度には小水力発電の整備を図る考え。設置数は2カ所。設置場所については現在、県内に3カ所程度の候補地を選定中で、予算が確保されれば候補地を確定させ、設計などの作業に入る予定。予算は1500万円を要求。
なお、農業用水利施設への小水力発電の設置については、河川法の規制緩和などが今後必要で、今秋にも申請する総合特別区域法に基づく「次世代エネルギー振興特区」の指定申請の結果や関係機関の協力などを経て実現される見通し。
また、500万円を要求して簡易な小水力発電施設をモデル的に設置する計画。ピコ発電といわれる毎時1`h程度の発電能力の施設を整備するもので、こちらは5カ所程度設置する計画でいる。