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建通新聞社
2011/09/05

【大阪】大阪広域水道企業団 千里浄水池詳細設計を日本技術サービス 千里幹線バイパス管予備設計は三水コンサルで

 大阪広域水道企業団は、千里浄水池築造工事の詳細設計を日本技術サービス大阪事務所(大阪市住之江区)で進めている。2012年1月31日までの納期で作成。早ければ12年度に工事着手する見通し。また、千里幹線バイパス管布設のための予備設計は三水コンサルタント大阪支社(大阪市北区)に委託している。
 千里浄水池の新池建設を含む耐震化事業とバイパス管は、長期施設整備基本計画見直しで、新たに盛り込まれた事業。
 千里浄水池の所在地は箕面市船場東3−14−1。容量は6万4,000m3で上面をテニスコート10面などに活用している。特に給水人口の多い豊中市、吹田市などに水道水を供給している。既存で2池があるが、さらに1池を新設し、完成後にこれを代替池として使用し、既存の2池の耐震改修に着手する計画。
 新池の容量は1万6,000M3。詳細設計では、流入水量・送水流量などを計算し、流入管、流出管、連絡・通気・オーバーフロー管、ドレン計画(弁設置箇所・既設管との接続含む)などを設計。建設費、維持管理費などを概算。遠隔制御、ITV監視、セキュリティーシステムについても検討する。予定地にある屋内テニスコート、クラブハウスなどは取り壊す予定。新池完成後の上部利用も検討。既存の箕面市への分岐管は布設替えを検討する。
 一方、千里浄水池からの送水管路である千里幹線)は、約60万人に水道水を供給している重要管路だが、単一管路で送水形態に課題があり、耐震性も危惧されている。このため、バイパス管(箕面市船場東3〜豊中市東寺内町)を建設し、ルートの2重化を図る。
 今回の予備設計では、布設経路の調査を行うとともに、後に実施する詳細設計に向けての課題などを整理する。想定延長は約6.5q。既設管の口径は900〜1,350oで、バイパス管はこれ以上になる見込み。シールド工法が検討される場合は、立て坑の設置箇所も検討する。