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建通新聞社(神奈川)
2011/09/02

【神奈川】横須賀市上下水道施設 耐震化工事を前倒し

 横須賀市は、7月に文部科学省の地震調査推進本部地震調査委員会が「三浦半島活断層群における地震発生確率が高くなった」と報告したことを受け、上下水道施設の耐震化工事を前倒して発注する方針を示した。併せて、推定されるマグニチュード7・2程度の規模の地震が発生した場合の上下水道施設の被害想定を明らかにした。
 水道施設では、活断層上を通る主要な管路22カ所のうち6カ所が未耐震のため、被害を受ける可能性があると判断。一方、配水池とポンプ場は活断層上に存在せず、耐震化されているため被害はないとみている。武山断層帯上を通る太田和配水幹線については、7カ所に伸縮可能な「可とう管」を使用しているため、1・6b程度の地盤のずれに対応できるとしている。
 対策として、重要施設への配水管路の耐震化を前倒して実施。2012・13年度に予定していた衣笠みんなの家と池上市民プラザへの配水管の耐震工事を11年度中に発注する。
 重要施設への配水管路については、10年度末で99施設中88施設の耐震化が完了している。残る11施設は20年度までに耐震化する計画だったが、今後も計画の前倒しを検討。早期の完了を目指す。
 下水道施設では、活断層上を通る主要管路23カ所のうち、21カ所が未耐震のため被害を受ける可能性があると判断。追浜・上町浄化センターは水処理施設が耐震化されていないため機能が停止する恐れがあるとしている。西浄化センターについては、耐震状況が不明なため12年度に耐震診断を実施する。
 今後、引き続きソフト・ハード面で津波対策、液状化対策などを進める。