福島建設工業新聞社
2011/09/01
【福島】大原綜合病院が新病院計画/延べ面積3万m2想定
大原綜合病院は1日、新病院建設予定地を福島市分庁舎(水道局)跡地など、市内上町周辺地区の敷地約1万m2とする方針を正式に表明し、建設計画を本格的にスタートさせた。用地交渉がこれからのため流動的だが、新施設は免震構造、延べ床面積約3万m2、ベッド数400〜500床を想定。24年度に基本設計に入り、28年度の完成を目指す。
同日、平子健理事長から支援要請を受けた瀬戸孝則福島市長は、中心市街地への建設に期待を示し「同じ方向に向かって進んでいきたい」と、計画に全面的に協力する意向を示した。
企業再生支援機構の支援を受け再生を図っている同病院は、再生計画の柱の一つとして、5年をめどに、老朽化が著しい現病院に替わる新病院の建設を計画。移転先の検討を進める中で、震災で取り壊しが決まった市分庁舎跡地が浮上。現在地周辺を望む声、資金事情等を勘案し、同地を移転先とする暫定計画を30日の理事会で承認した。
予定地は、現病院と国道13号平和通りを挟みはす向いの大町、上町地内。民有地も多く含まれており今後、用地交渉に入り、確定段階で具体的な計画を立てる。今年度を準備期間、24年度から5年間を事業期間とする。
市は、事業計画の提出を待って、中心市街地活性化計画に位置付けるなどして支援する。