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建通新聞社四国
2011/08/30

【愛媛】67・6%の41位 小中学校の耐震化率

 文部科学省が発表した公立学校施設の耐震改修状況調査(4月1日現在)で、愛媛県内にある小中学校の耐震化率は67・6%と10年度からは5・7ポイント伸びたものの、全国平均(80・3%)を12・7ポイント下回り、都道府県別の41位にとどまっていることが分かった。また、耐震性がないと判定された建物と耐震診断未実施の施設は合わせて534棟あり、このうち149棟は大規模地震で倒壊・崩壊の危険性が高いと推計されるといい、補強や改築といった対策が急がれる。
 県立学校の耐震化率は高校が52・5%、特別支援学校が41・2%と前年度からそれぞれ3・9ポイント、5・9ポイント上昇したが、岩手・宮城・福島の3県を除き調査した44都道府県中、最下位。「耐震性がない」とされた建物は、高校202棟、特別支援学校が30棟ある。小中学校を含めていずれも四国のほか3県からも水を空けられている状況だが、県は11年度当初予算に県立学校校舎等整備事業に緊急経済対策分も合わせ約22億5000万円を計上。15年度末までに耐震化率を80%に引き上げる目標で整備を加速させる方針だ。
 市町別の公立小中学校の耐震化率をみると、上島町と久万高原町は100%。次いで愛南町の95・9%、伊方町の90%、新居浜市の88・6%が続く。一方、60%に満たないのは7市町。市では西条が52・6%、宇和島が55・7%、大洲が57・1%、四国中央が50%。町では松野町が50%、松前町40%、内子町が37%と県内最低となっている。