建通新聞社四国
2011/08/30
【徳島】耐震化率は77・5% 徳島県内小中学校
文部科学省は、4月1日現在での全国(岩手、宮城、福島の3県を除く)の公立学校施設の耐震改修状況調査結果を公表した。徳島県内小中学校の耐震化率は77・5%で前年比12・6ポイントと大幅に上昇したものの、全国平均80・3%を下回った。
県内小中学校の全棟数は1153棟。内訳は、1982年以降に建築されたもが449棟、81年以前が704棟。市町村別の耐震化率(表参照)は、100%が徳島県、上勝町、佐那河内村、美波町、松茂町、板野町。次いで、徳島市が97%、海陽町、上板町が93・8%となっている。
各施設ごとの耐震化率を見ると幼稚園が68・5%(前年比8・5ポイント増)、小中学校が77・5%(同12・6ポイント増)、高等学校が70・2%(同10・2ポイント増)、特別支援学校が75・6%(同4・2ポイント増)となった。全国平均は、幼稚園が70・9%、小中学校が80・3%、高等学校が77・7%、特別支援学校が91%。すべての施設で全国平均を下回る結果となった。
耐震診断実施率は、幼稚園で82%、小中学校で98%、高等学校で99%、特別支援学校で58・3%となった。
県内では現在、牟岐町が牟岐・河内の2小学校を統合した牟岐小学校建設を進めているほか、11年度内には勝浦町が勝浦中学校校舎改築に着手する。また、徳島県が貞光高校で屋内運動場など各施設の耐震改修を予定しており、耐震化に向けた整備が進展している。
県教育委員会施設整備課では「15年度末までに高校施設耐震化を100%と位置付けている。小・中学校と併せ市町村と連携して整備を進めていきたい」と話している。