北海道建設新聞社
2011/08/26
【北海道】情報通信技術活用し地域の魅力発信へ−空知に研究会
人工知能技術を活用した情報提供を研究する北大大学院の川村秀憲准教授が中心となり、「空知夢創造研究会」を9月1日に設立する。空知管内をモデル地区に、地域情報を迅速、的確に集積し、利用者目線で再配信する仕組みづくりに取り組み、地域の魅力度アップを図るのが目的。
研究会には、北大大学院情報科学研究科複合情報学専攻複雑系工学講座調和系工学研究室(川村研究室)、調和技研、日研コンピュータ、NPO法人北海道冒険芸術出版が参加。空知建設業協会(中山茂会長)やオリンパスイメージング、アイファイジャパンなどが協力する。
具体的には、ICT(情報通信技術)を活用した情報連携の検証、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とメールマガジンが連動した情報サービスの展開などに取り組む。
そのほか、北海道観光では車での移動が主な交通手段であることを踏まえ、気象、道路、災害といった地域情報の提供、マッピング情報を含む画像の共有など、情報発信に関する実証実験も実施する。
また、この研究会を通じて、イベント企画や観光に対する情報や意見を募り、知恵とエネルギーを結集して空知の新たな魅力を創出し、多くの人が空知に訪問するきっかけづくりとする考えだ。
設立発表会は1日午後1時から北大で開く予定。設立趣旨、地域観光情報のソーシャルメディア活用現状、実証実験の概要などについて説明する。