建通新聞社四国
2011/08/26
【香川】建物色彩基準を新たに設定 高松市
高松市は、市全域で建物に色彩基準を新たに設定し都市景観に配慮する建物づくりを促すほか、一定規模以上の建物で高さ制限を強化する条例の策定作業を進めており、2012夏ごろからの施行を目指している。
策定を進めている条例は、景観法に基づくもので、現状の条例を改正し、建物の高さ制限や色彩を規制する。
策定に向けて市は、学識経験者や市民代表ら13名で構成する高松市都市景観審議会(会長・松島学香川大学工学部教授)を設置し、6月と8月に審議会を開催、11月10日に第3回審議会、12月に最終審議会を開き規制内容を決定する方針。
条例改正後は、一定規模以上の建物などを建設する場合、事前に都市計画課への届出・協議を義務付ける。
色彩では地域に即した色彩基準を設定し、良好な景観形成に馴染まない色彩をできるだけ排除する必要最低限のルールを数値化し、規制する。
高さ制限など現行の景観法に基づく届け出対象地区は、市全域一括規制していたが今回改正を目指している内容は、地域を5ゾーンに区分し市街地(商業・工業系)、市街地(住宅計)、田園居住、山地・丘陵地、海・島しょに区分。商業・工業系の市街地以外で高さを10b以下、届出面積を1000平方b以上に変更するとともに、工作物の高さ制限を市全域で10b以下とする。
また特に景観に配慮するべき地区として▽栗林公園周辺地区として公園周辺から500bの範囲▽仏生山歴史街道として歴史街道に隣接する範囲▽都市軸沿道としてサンポート高松から高松空港までの道路端から30bの範囲−の3地区を重点地区に指定し、より規制強化する。