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北海道建設新聞社
2011/08/24

【北海道】次世代基準のモデル住宅建設で札幌市がハウスメーカー募集 

 札幌市都市局は、札幌版次世代住宅基準の普及促進に向け、2012年度にも市が宅地分譲する東区東雁来の「ウェルピアひかりの」で、モデル住宅を建設するハウスメーカーを募集する。基準運用に伴い断熱性や気密性の確保で割高になる分は、市独自の補助制度を設け普及を後押しする考えだ。
 札幌版次世代住宅基準は、地球温暖化対策で家庭部門から排出される暖房エネルギーのCO?削減を図るため、パッシブハウスなど高断熱住宅の普及で実効性あるモデルを構築しようと制定したもの。11年3月に、学識者らでつくる「札幌版次世代住宅基準に関する技術検討会議」から提言を受けている。
 同住宅基準は新築と改修でそれぞれ一定の熱損失係数(Q値)などの目安を設けている。新築には「ミニマム」から「ベーシック」、「スタンダード」、「ハイ」、パッシブハウス相当の「トップランナー」までの5つのレベルがある。
 モデル住宅を誘致する場所は、市が土地分譲を進める東雁来第2土地区画整理事業「ウェルピアひかりの」の1街区。12年度は8区画程度の募集を予定し、次年度以降は需要動向を見極めながら展開していく考え。11年度は性能基準や金額など補助制度の内容を固める。
 札幌版次世代住宅基準に適合する住宅への補助制度導入については、現在策定中の第3次札幌新まちづくり計画の主要な計画想定事業にも位置付けている。
 東雁来第2の土地区画整理事業は1996年度にスタート。住宅地や商業地、流通や都市型軽工業向けの業務用地で構成するエリアの総面積は、210・8haに上っている。