静岡県交通基盤部は、2010年度に完成した工事の成績評定の結果をまとめた。それよると、土木工事と建築工事、農林工事の平均点がそれぞれ前年度をわずかに下回った一方、設備工事が1・2ポイントアップした。また、総合評価落札方式の対象工事は前年度を0・1ポイント上回る81・2点で、小規模工事などに比べ高得点の傾向が続いている。
土木工事は、本庁(2000万円以上と総合評価落札方式が対象)で206件を検査し、平均点は81・1点。前年度を0・5ポイント下回った。出先では1890件を検査し、平均点は前年度比0・1ポイント減の79・0点だった。全体の平均は79・2点で、前年度と同じだった。
すべて本庁で検査している建築工事は、38件の平均点が78・3点で、前年度を0・5ポイント下回った。
同じく本庁検査の設備工事は65件で、平均点は前年度比1・2ポイント増の79・5点。
農林工事は、本庁検査の対象が111件あり、平均点は同0・1ポイント減の81・2点、出先検査は434件で前年度と同じ80・6点だった。全体の平均は80・7点で、前年度を0・1ポイント下回った。
また、本庁検査のうち総合評価落札方式の工事は292件あり、平均点は前年度比0・1ポイント増の81・2点となった。
全体として規模の大きな工事と総合評価落札方式で工事成績評定点が高い傾向にある。特に総合評価の対象工事については、ほかの工事に比べ毎年度、平均して1・6〜1・8ポイント高い傾向にあるという。
検査結果の詳細表を26日発行の「工事成績優良者等入札制度特集」に掲載。
(2011/8/24)
建通新聞社 静岡支社