建通新聞社四国
2011/08/23
【愛媛】12月議会案件で発注 2トンネル本体工
愛媛県は、2011年度から国道197号八幡浜道路(地域高規格道路大洲・八幡浜市自動車道)の「(仮称)千丈トンネル」と、国道378号俵津バイパス整備事業の「俵津玉津トンネル」の2本のトンネル本体に着工する。いずれも12月議会の承認案件として発注する方針で準備を進めている。
八幡浜市郷〜松泊に建設する(仮称)千丈トンネルは、15年度までの5カ年事業。工事延長は1825b(うちトンネル延長は1809b)、幅員6b(全幅9b)、内空断面積62・3平方b。NATM工法で掘削する。設計はエイト日本技術開発(松山市)が担当。15年度までの債務負担行為として限度額56億5000万円を設定している。また、同案件はWTO(政府調達協定)の対象工事となるため、県が導入を決めた「標準型総合評価落札方式」および「入札ボンド制度」の適用対象となる。
一方、西予市明浜町俵津と宇和島市深浦の市境に建設する俵津玉津トンネルは、13年度までの3カ年事業。工事延長は943b(うちトンネル延長697b)、幅員6b(全幅9・75b)、内空断面積57・6平方b。NATM工法で掘削する。設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当。13年度までの債務負担行為として限度額21億円を設定している。
これら道路事業の推進は、日常生活における交通安全確保はもちろんのこと、災害時の緊急輸送道路としての機能が十分に図られるほか、円滑な救急医療搬送、沿道の環境改善など効率的な交通体系が形成さることになり、南予地域の生活圏の活性化にも大きな期待が寄せられている。